腕時計修理の主な依頼方法は2パターン

腕時計修理の依頼方法は、大きく分けて次の2つです。

• ① 宅配（郵送）で修理工房に送る
• ② 店舗やカウンターに直接持ち込む

どちらが優れているというよりも、それぞれに向き・不向きがあります。
自分の生活スタイルや住んでいるエリア、時計の価格帯などを踏まえて選ぶのがポイントです。

宅配（郵送）修理の特徴とメリット・デメリット

宅配修理は、インターネットや電話で申し込み、時計を梱包して工房に送るスタイルです。
全国どこからでも依頼できるのが最大の特徴です。

メリット

• 全国どこからでも、技術力の高い工房に依頼できる
• 忙しくて店舗に行く時間が取れない人でも利用しやすい
• WEB上で実績や口コミを比較しながら選びやすい
• 見積もり〜完了までメールや電話で完結することが多い

デメリット

• 実物を見ながら対面で相談できない
• 発送〜到着のあいだ、配送事故リスクがゼロではない
• 梱包の手間や、送料がかかる場合がある

こうしたデメリットを減らすために、専用梱包キットを無料で送ってくれる工房や、
輸送保険付きの宅配サービスを用意しているところも増えています。

店舗持ち込み修理の特徴とメリット・デメリット

店舗持ち込みでは、百貨店や時計店、工房の窓口に直接時計を持って行き、その場で相談・受付を行います。
昔からある、もっともオーソドックスな依頼方法です。

メリット

• スタッフに直接相談でき、細かな希望をその場で伝えやすい
• 状態を一緒に確認しながら、修理方針を決められる安心感
• その場で簡易的な電池交換や調整をしてもらえることも

デメリット

• 店舗の営業時間や定休日に合わせて来店する必要がある
• 近くに信頼できる修理店がないと利用しづらい
• 混雑時は受付や相談に時間がかかることも

仕事や生活圏に良い店舗がある場合は、対面で相談できる安心感は大きなメリットになります。

費用・スピード・手間・安心感で比較

宅配修理と店舗持ち込みを、よく気にされるポイントごとに比較してみます。

どちらも一長一短なので、自分のライフスタイルにどちらがフィットするかで考えるのが現実的です。

タイプ別｜宅配修理が向いている人・店舗持ち込みが向いている人

宅配修理が向いている人

• 近くに信頼できる時計修理店がない
• 仕事が忙しく、営業時間内に店舗に行くのが難しい
• 全国から評判の良い工房を選びたい
• 複数本まとめて送り、順番にメンテナンスしたい

店舗持ち込みが向いている人

• 対面でじっくり相談しながら修理方針を決めたい
• もともとの購入店や馴染みの時計店が近所にある
• 簡単な電池交換やブレス調整などを、その場で済ませたい

宅配修理を利用するときの注意点

宅配修理を安心して利用するために、次のポイントは必ず確認しておきましょう。

• 送付先の会社情報（住所・電話番号・運営会社）が明記されているか
• 発送〜到着までの紛失・破損に対する補償の有無
• 見積もりが無料か、有料か
• 見積もり後キャンセル時の返送料負担
• 返送時の梱包方法・輸送保険の有無

特に高額な時計を送る際は、追跡可能な配送方法や保険の有無を確認しておくと安心です。

迷ったらまずは「写真＋症状」でオンライン相談してみる

宅配修理か店舗持ち込みか迷う場合は、いきなり送る・持ち込むのではなく、
まずは写真と症状を共有してオンラインで相談してみるのがおすすめです。

「どのくらいの費用感になりそうか」「宅配と店舗、どちらが向いていそうか」といった
大まかな方向性が分かるだけでも、その後の判断がかなり楽になります。