精度・動作不良
腕時計の精度・動作不良の原因と、修理費用の考え方
「最近よく遅れる」「一晩置くと止まっている」「フルに巻いてもパワーが続かない」など、
精度や動きの不安が出てきた方のための案内ページです。
1. 精度・動作不良が疑われるサイン
次のような症状がある場合、何らかの調整・点検が必要なサインかもしれません。
- 1日に数十秒〜数分単位での進み・遅れが続いている
- 夜外して置いておくと、以前より止まりやすくなった
- フルに巻き上げても、パワーリザーブが明らかに短い
- 時計を置く向きによって、進み・遅れの傾向が大きく変わる
- 自動巻きなのに、十分な装着時間でも巻き上がりが悪いと感じる
- 強い磁気や衝撃にさらした心当たりがあり、その後から調子が悪い
軽度であれば使用上の問題として様子見もできますが、急に症状が悪化した場合や、
他の不具合(リューズ不良・水入りなど)と併発している場合は、早めの点検が安心です。
2. 精度・動作不良の主な原因イメージ
実際の原因は測定や分解を行わないと断定できませんが、よくあるパターンとしては次のようなものがあります。
- 油切れや汚れによる抵抗増加(前回オーバーホールから年数が経っている場合など)
- テンプやヒゲゼンマイの磁気帯び(スマホケースのマグネット・バッグの金具など)
- 歯車や軸の摩耗・損傷による動きの不安定化
- 衝撃・落下によるパーツの変形や位置ズレ
- 自動巻きローターや巻き上げ機構の不具合による巻き上げ不足
- ゼンマイの疲労やパワーリザーブ機構の不調
状況によっては、調整や脱磁のみで改善するケースもあれば、
オーバーホール+一部パーツ交換が推奨されることもあります。
3. 修理・調整費用の目安
精度・動作不良に対する料金は、原因・モデル・修理方針によって大きく変わりますが、一般的なイメージは次の通りです。
精度・動作不良の料金イメージ
| 対応内容のイメージ | 費用の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 軽微な調整・脱磁のみ | 数千円程度〜 | 磁気帯びが主因の場合など。モデル・窓口により異なる。 |
| 機械式三針モデルのオーバーホール+調整 | 数万円台〜 | 内部コンディションを整え、精度も総合的に調整。 |
| クロノグラフなど複雑機構のオーバーホール | 数万円台後半〜10万円前後以上 | パーツ点数や作業工数が多いため高めになりやすい。 |
| オーバーホール+部品交換(歯車など) | オーバーホール料金+部品代 | 摩耗・損傷の程度により大きく変動。 |
※ 上記はあくまで一般的な目安です。ブランド・モデル・状態により、実際の見積もりは変動します。
「この程度の遅れ・進みなら様子見でも良いか」「どのくらいのタイミングでオーバーホールを検討すべきか」など、
判断に迷うケースも含めてご相談いただけます。
4. 見積もり依頼〜修理完了までの流れ
このサイトから精度・動作不良について相談いただく場合、流れは次のようになります。
-
1. 時計の情報と症状をフォームから送信
ブランド名・モデル名・購入時期・現在の進み・遅れ・止まり方などをできる範囲でご記入いただきます。 -
2. 症状から想定される原因と対応パターンを整理
調整・脱磁で改善しそうか、オーバーホールを前提にした方がよさそうかなど、複数のパターンを整理します。 -
3. 費用レンジと依頼先の方向性をご案内
正規サービス・民間修理それぞれの考え方や、費用イメージをお伝えし、適した依頼先の方向性をお渡しします。 -
4. 実際の依頼先はご自身で決定
情報を踏まえたうえで、予算・安心感・今後のメンテナンス計画も含めて、お客様ご自身で依頼先をお選びいただきます。
5. 見積もりフォームで伺いたい内容
精度・動作不良に関してより適切な目安をお伝えするため、フォームでは次のような項目をご記入いただけるとスムーズです。
必ず伺いたい項目
- ブランド名(例:ROLEX、OMEGA、Grand Seiko、IWC など)
- モデル名・型番(分かる範囲で)
- 購入時期・前回オーバーホール時期(覚えている範囲で)
- 1日あたりのおおよその進み・遅れの量
- どのくらい放置すると止まってしまうか(例:一晩/1日/数日 など)
任意で伺えると助かる項目
- 最近、磁石が強いもののそばに置いていなかったかどうか
- 強い衝撃や落下の心当たりがあるか
- 正規サービスと民間修理、どちらを優先したいか
- 予算感のイメージ(例:〜3万円程度/〜5万円程度/安心感優先 など)
- 今後も長く使い続けたいか、一旦整えばよいか などのスタンス
6. よくある質問
Q. 少し遅れる程度なので、まだ修理しなくても大丈夫でしょうか?
A. 日常生活で許容できる範囲であれば、すぐに修理が必須とは限りません。
ただし、症状が徐々に悪化している場合や、止まりやすさも出てきている場合は、内部で何らかの不具合が進行している可能性があります。
Q. 磁気の影響かどうか、自分で見分ける方法はありますか?
A. 専用の測定器がないと断定は難しいですが、「いつ頃から調子が悪くなったか」と「その時期に磁気が強いものの近くに置いていなかったか」は重要なヒントになります。
簡易的な脱磁で改善するケースもありますが、それだけではない要因が隠れている場合もあります。
Q. 調整だけお願いして、オーバーホールは先送りにできますか?
A. 可能なケースもありますが、内部コンディションがかなり落ちている場合は、調整だけではすぐ元に戻ってしまうリスクもあります。
その時計を今後どのくらいの期間使い続けたいかによっても、ベストな選択肢は変わります。
Q. このサイトが修理先を決めてくれるわけではないのですか?
A. 最終的な依頼先の決定はお客様ご自身にお願いしています。
このサイトは、選択肢と考え方を整理するためのガイドとして情報提供を行うスタンスです。
精度・動作不良の相談・見積もりはこちらから
「これくらいの症状なら様子見で良いのか」「今のうちに整えておいた方が良いのか」など、
判断に迷う段階からでもお気軽にご相談いただけます。
下記フォームからブランド・モデル・症状をお知らせいただければ、
考えられる原因や修理パターン、費用レンジの目安を整理してお伝えします。